こんにちは。モトリです。
ジョジョの奇妙な冒険 第6部「ストーンオーシャン」
2022年1月からアニメが放送され、さらに人気が加速しています。
ジョジョはストーリーが面白いだけでなく、台詞回しが独特で魅力的な台詞が数多くあります。
作者の荒木飛呂彦先生は著書の中で
セリフは、ほとんどが“天然”で生まれています
引用元・ジョジョの奇妙な名言集Part4~8/著者・荒木飛呂彦/集英社/p184
と語っています。
「天然」で生まれるジョジョのシビれる!あこがれるゥ!名台詞をキャラクターごとにご紹介します。
では、さっそくみていきましょう。
あたし中に戻るわ
あの子をヤツが撃つ前に あたしがジョンガリ・Aを倒す
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 2巻 p125
脱獄を手引きしに来た承太郎に徐倫が言った台詞です。
「あの子」とは、徐倫に面会室に行ってはいけないと助言したエンポリオを指します。
後に強い信頼関係を築く徐倫とエンポリオですが、この時点では徐倫の言葉通り「知ったこっちゃない赤の他人」
赤の他人でも身を挺して助ける徐倫の優しさが伝わる一言です。
「ひとりの囚人は壁を見ていた」
「もうひとりの囚人は鉄格子からのぞく星を見ていた」
あたしはどっちだ?
もちろんあたしは星を見るわ…
父に会うまで…
星の光を見ていたい
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 8巻 p43
徐倫の覚悟を示した「ストーンオーシャン」屈指の名台詞です。
他人に助けを求められない特別懲罰隔離房棟の孤立した状態で、自問自答をし、自分を更に奮い立たせる徐倫。
徐倫の中にも流れる「黄金の精神」を象徴するシーンです。
囚人の話はアイルランドの牧師・フレデリック・ラングブリッジの「A Cluster of Quiet Thoughts(不滅の詩)」より引用したと言われています。
「星」は、父・承太郎のスタンド「スタープラチナ」を連想させます。
「通じた」のよ…今…父さんを理解出来たと体で感じる…
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 9巻 p61
徐倫は高熱で倒れた日も、車泥棒で捕まった日も、承太郎が自分の元に来てくれなかった過去から、父を毛嫌いしていました。
「自分と母を巻き込まないために、承太郎は生まれた時から傍にいなかった」のだと徐倫は悟り、承太郎の本当の思いを理解します。
この瞬間から、徐倫はより一層父を助けるため決意を固めていきます。
ぜんぜん理解しない…という事を…理解したよ
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 11巻 p62-63
「未熟だ」と言うプッチ神父に、徐倫が戦闘中に放った一言です。
しかし徐倫はプッチ神父を「凄み」で追い詰めていきます。
プッチ神父の想像を遥かに上回るほど徐倫が成長したことが分かる胸熱シーンです。
あんたとは離ればなれになりたくない
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 14巻 p7
徐倫がエンポリオに向けた一言で、お互いを信頼していることが分かるシーンです。
徐倫は、命をかけて守り続けた父・承太郎を蘇らせるためのDISCをエンポリオに託します。
ちなみに作中でヘリコプターや自動車の運転もエンポリオに託しています(笑)
ウェザー もう一度…
もう一度話がしたい
その風の中で話がしたい
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 16巻 p41
エルメェス、アナスイの言葉でウェザーの死を受け止めた徐倫の一言です。
ウェザーは徐倫を何度も助けただけでなく、死ぬ瞬間に徐倫にある「希望」を託します。
徐倫とウェザーは、刑務所の中で出会い、脱獄し、プッチ神父の刺客と戦い…息をつく暇もなく戦い続けました。
二人がその風の中、ゆっくり話をする瞬間を多くの読者も見たかったはず…!
あなたの考えには希望がある
暗闇なんかじゃあない…
道がひとつしかなくても それにかすかでも考えがあるなら
それはきっとうまくいく道
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 17巻 p135
命懸けでプッチ神父の攻撃を受けると覚悟したアナスイに、徐倫が向けた言葉です。
徐倫が仲間1人1人を大切に思い、信じていることがわかります。
ひとりで行くのよ、エンポリオ
あんたを逃すのはアナスイであり…エルメェスであり
あたしの父さん空条承太郎…
生きのびるのよ
あんたは「希望」‼︎
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 17巻 p178
プッチ神父の攻撃を前に、アナスイ、エルメェス、承太郎は敗れます。
3人が作った僅かな時間で徐倫はエンポリオを逃がします。
最後にエンポリオに「希望」を託して、徐倫はプッチ神父に立ち向かいます。
おまえの事は……いつだって大切に思っていた
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 3巻 p34
感情表現の少ない承太郎が娘に伝えた愛のある名台詞です。
承太郎は第3部で仲間の死・別れに言葉を飲み込み、第4部でも広瀬康一くんが気絶してから感謝を伝えるほど、直接仲間に感情を表すことが少ないキャラクターです。
筆者はこのシーンを読んだ時、今までの承太郎さんを思い出して感動しました。
人はみんな『あしたは月曜日』ってのは嫌なものなんだ
でも…必ず『楽しい土曜日がやってくる』って思って生きている
いつも月曜ってわけじゃあないのよ!
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 3巻 p153
エルメェスが敵・マックイイーンに向けた一言は、彼女の前向きさ、情の厚さを感じます。
マックイイーンには「オレが逮捕されたのは土曜日だった」と皮肉で返されてしまいます。
日曜日の夕方に「明日仕事や学校がいやだなぁ」と感じたら、思い出したい言葉です。
「復讐」なんかをして失った姉が戻るわけではないと知ったフウな事を言う者もいるだろう
許す事が大切なんだという者もいる
だが 自分の肉親をドブに捨てられて その事を無理矢理忘れて生活するなんて人生は あたしはまっぴらごめんだし…
あたしはその覚悟をして来た‼︎
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 7巻 p38
エルメェスは姉・グロリアの敵を討つために、ワザと罪を犯し、刑務所に収監されました。
一度目は準備不足により復讐を果たせず、コンビニ強盗をして再度、グリーン・ドルフィン・ストリート刑務所に戻って来ます。
徐倫とエルメェスは物語の冒頭、刑務所に収監される車の中で出会いますが、当時はこんな強い覚悟があったとは思いもしませんでした。
エルメェスが一気に好きになるシーンです。
「復讐」とは自分の運命への決着をつけるためにあるッ!
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 7巻 p39
愛する姉のために全てを捨て復讐を果たすエルメェスからは、女性でありながら勇ましい漢気を感じます。
第4部の虹村形兆、第5部のプロシュート兄貴と並び「ジョジョ三大兄貴」のひとりとファンから親しまれる理由にも納得です。
グロリアのぶんだあああーッ
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 7巻 p59
姉の敵であるスポーツ・マックスを追い詰め、何発もマックスを殴るエルメェス。
すべての拳はグロリアの分だと言い放ちます。
エルメェスがいかに姉を愛していたか、マックスへの復讐をいかに覚悟して生きていたかが伝わってきます。
徐倫…風はやんだんだ
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 巻 p
ウェザーの死を受け止められずにいる徐倫に、エルメェスが告げた一言です。
暴走したウェザーのスタンド「ヘビー・ウェザー」
「風がやんだ」はスタンドの主人が死亡したことを示しています。
徐倫に震えながら現実を伝え、エルメェスは物陰で涙を流します。
エルメェスの優しさが詰まった名言です。
自分からさー変わらなきゃ…そー思うわけ
他人から認められたいなら自分を変えるだろ?
で 今までの「逆」をやってみよう!……って思ったわけ
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 6巻 p108
プランクトンの集合体だったFFが徐倫と親しくなり、少しずつ人間らしくなっていくことが分かる一言です。
「自分が変わる」
現代を生きる私たちにも刺さる台詞です。
コーヒーの逆は?パンの逆は?ポークの逆は?と、真剣にブュッフェ形式の食堂で食事を選ぶ姿が可愛らしいです。
空条徐倫と農場で出会ってからは…その後の事はなんでも全て覚えている…
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 10巻 p66
徐倫と出会う前は、命令に従い、理由を知らないままDISCを守るだけで、機械のような記憶しかありませんでした。
徐倫と出会ってからは、世間話をして笑ったこと、刑務所の景色、すべてを記憶し「思い出」になりました。
徐倫のことを考えると勇気がわいてくる
これこそが「思い出」なんだ……これが「知性」なんだ
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 10巻 p75
「思い出」は「勇気」を与えてくれる。
それこそが「知性」だとFFは学びました。
FFはこの「知性」が消滅することを最も恐れていました。
それほど、徐倫との日々がかけがえのないものだったのでしょう。
あたしの一番怖い事は…
友達に「さよなら」を言う事すら考えられなくなる事だった
でも…最後の最後に…それを考える事ができた
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 11巻 p100
徐倫の傷を治し、アナスイを命懸けで救ったFFの言葉です。
「言うこと」ではなく「考えること」というのが、「知性」を大切にし、学び続けたFFらしい一言です。
あたしじゃあないと思う
これがあたしなの
さよならを言うあたしなのよ
最後にさよならが言えて良かった…徐倫
これでいい
徐倫これで…いいのよ
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 11巻 p101-102
アナスイを救い、命が果てたFFの最後の言葉は、徐倫に贈られました。
神父から「フー・ファイターズ」のDISCを取り戻し、すぐに蘇らせる!と言う徐倫に、FFはそれは自分ではないと告げます。
最愛の友人である徐倫に「さよなら」を言う自分がいいと告げ、FFは黄金の風となり消えて行きます。
ストーンオーシャン最初の大号泣シーンです。
自分が『悪』だと気づいていない…
もっともドス黒い『悪』だ
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 16巻 p14
非常にプッチ神父をよく表しているウェザーの一言です。
プッチ神父は悪役ですが、心の底から自らの行為は「人々を幸福に導くことができる」と確信しており、自分の行いは正しいと信じて疑うことはありませんでした。
第3部のDIO様、第5部のディアボロと違い、自分が『悪』だと気づいておらず、他人を犠牲にしても、殺人を犯しても罪悪感はなく、ウェザーの言う通り「ドス黒い悪役」でした。
祝福しろ
結婚にはそれが必要だ
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 7巻 p97
「ストーンオーシャン」を代表とする台詞のひとつです。
アナスイは初めての台詞から最後まで一貫して徐倫を愛しています。
その深い深い愛情の始まりの一言です。
ちなみに徐倫に言ったのではなく、アナスイから協力を要請されたFFに向けられた言葉です。
愛してるぜ……ここに来るのがとても楽しみだった
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 8巻 p95
アナスイが徐倫に最初に想いを伝えたシーン。
そして、二人の初対面です(笑)
衝撃続きのアナスイ劇場は、まだ続きます。
言葉なんか必要ない
考えてることは…言わなくてもな…
オレも同じ気持ちだ
オレにキスしたいんだろ?
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 9巻 p178
アナスイがジェスチャーで訴えかける徐倫に向けた一言です。
ちなみに徐倫は、敵の襲撃を受けており、言葉が発せないことを伝えようとしていました。
アナスイの盛大な勘違いで、この後、徐倫にグーで殴られました。
死んでいたオレを生き返らせてくれたもののためには命を懸けれる
ウェザーもそうだったんだ
ウェザーは刑務所を脱獄して生き返ったんだ
オレにはわかる
だから彼に対してあれこれ考えるな
彼はこの数日幸福だった
ウェザーはすでに救われていたんだ
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 16巻 p39
プッチ神父との死闘によって命を落としたウェザーに向けたアナスイの名言です。
アナスイは作中で「両親が困った時に命を懸けられるか?と聞かれた時、いいやと答えた」と発言しています。
両親のためには心が動かなかったアナスイが、愛する者のために命を懸けたウェザーの気持ちを汲んだ上で、徐倫にその死の意味を伝える名シーンです。
アナスイとウェザーの友情を感じます。
あなたに今お許しをいただきたい…
承太郎さんお嬢さんとの結婚を…
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 17巻 p85
徐倫にプロポーズする前に、彼女の父・承太郎に結婚の許可を貰いにいった衝撃の発言です。
承太郎からは「イカレてるのか?」と有り得ないものを見る目で言われます。
多くの読者が「ええ!?そっち!?」と思ったことでしょう。
この勢いで生き残ったら…その時は…徐倫に結婚でも申し込むとするかなああ
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 17巻 p134
決死の覚悟を決めた時に、アナスイがエンポリオに言った一言です。
アナスイは徐倫にも直接アタックしますが、周りもしっかり固めていきます。
彼の恋がどうなったのか。徐倫は誰かと引っ付くのかは別の記事にまとめました。
人は「天国」へ行くためにその人生を過ごすべきなのだ
それが人間のスバらしさなんだ
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 4巻 p137
プッチ神父の目的は、DIO様が語った「天国」に辿り着くこと。
最期を迎えるまでその意志は変わらず、ジョジョ史上で最大の強さを誇る敵でもあります。
人に対し何かをしてあげるという事は……全て「見返り」を期待しての行為だ
人に親切にするのは自分も親切にしてもらうためであり 無償の愛というものはない
無償の愛とは……天国に行くための「見返り」だからだ
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 6巻 p36
プッチ神父が初対面の徐倫に向けた一言です。
徐倫は、父・承太郎を蘇らせるために刑務所の中庭にDISCを運んでいる最中に、プッチ神父と出くわします。
プッチ神父に「警報を鳴らさないで」と徐倫が懇願すると、神父はそれを受け入れます。
この時、徐倫は神父の正体を知りません。
プッチ神父もまた、徐倫が「天国」に行くための大きな障壁になることを知りません。
人が敗北する原因は…「恥」のためだ
人は「恥」のために死ぬ
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 11巻 p21
「あのとき、ああすればよかった」と後悔する「恥」のために人は弱り果て、敗北するという意味です。
FFとウェザーに正体を知られたプッチ神父の一言です。
FFとウェザーが無線機で内通していたことに気が付かなかったのはミスではなく試練。
試練を乗り越え、勝利に変えればよいと割り切るところまで、己の行いは全て正しいと信じて疑わないプッチ神父らしさを感じます。
ぼくは自分を成長させてくれる人間が好きだ
君は王の中の王だ
君がどこへ行きつくのか?ぼくはそれについて行きたい
神を愛するように君のことを愛している
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 11巻 p68
若き日のプッチ神父からDIO様への一言です。
プッチ神父がDIO様の考えに強く共感し、敬愛していることが伝わってきます。
プッチ神父は、DIO様の死の原因である承太郎、娘・徐倫を追い詰め、DIO様が成し遂げられなかった「天国へ辿り着くこと」を果たそうと己以外のすべてを犠牲にしていきます。
真の勝利者とは「天国」を見た者の事だ……
どんな犠牲を払っても わたしはそこへ行く
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 6巻 p47
「ストーンオーシャン」での登場回数は少ないながらも「さっすがDIO様」となる欲深いDIO様の一言。
DIO様の言葉を聞き、プッチ神父は「天国へ辿り着く事」を目的とします。
DIO様と出会うことがなければ、プッチ神父は悪党になることはなかったかもしれません。
価値のあるものは「精神の成長」なんだッ!
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 13巻 p119
プッチ神父からスタンド能力を授かり、覚醒したリキエルが敵対する徐倫たちに向けた一言。
異母兄弟である第5部主人公・ジョルノのように、覚悟と覚悟を成し遂げるための信念の強さを感じさせます。
「ストーンオーシャン」に登場する他のDIO様の息子(ウンガロ、ヴェルサス)とは違い、リキエルは敵役ながら強い心で徐倫たちを追い詰めて行きます。
DIO様の4人の息子について詳しくはこちら。
オレは成長するッ…‼︎
大切なのは成長して祝福される事だッ!
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 13巻 p141
父を救うため、プッチ神父の野望を砕くため戦う徐倫は、リキエルの攻撃を無効化するために自身に火を放ちます。
徐倫をとめるエンポリオ、エルメェスに対して、リキエルは上記の台詞を発し、徐倫を追い詰めるため己の体に火を放ちます。
「ストーンオーシャン」の敵は、プッチ神父に利用された者が多く、1つ前の第5部「黄金の風」と比べると、魅力が劣る部分があります。
しかし、リキエルはプッチ神父に利用されながらも、己の精神を高め、果敢に徐倫たちに立ち向かっていく姿は敵ながら美しいです。
オレは「アポロ11号」なんだァーッ
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 13巻 p158
リキエル屈指の名台詞です。
リキエルはアポロ11号のアームストロング船長が人類で初めて月面に立った歴史的事件について、月面に立ったのは人間の「精神」で、人間の精神は地球を超えて成長したと考えています。
リキエルにとってアポロ11号は「精神の成長」の象徴でしょう。
「勝利者」は自分で、徐倫たちに勝ったのではなく、「オレは自分の心に勝ったんだ!」「今までの人生を取り戻す」と宣言する彼は、
最初に出会う人がプッチ神父でなく、徐倫たちだったら、黄金の精神を手に入れられたぞリキエル
と思うほど、強い強い精神力を持ったキャラクターで、筆者の大好きなジョジョの敵役のひとりです。
神父が求めているものはその「偶然」だ!
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 13巻 p178
神父のために自分は存在している、というほどプッチ神父に心酔しているリキエル。
「偶然」さえもプッチ神父に捧げようとしたリキエルは、「偶然」が味方した徐倫に敗北します。
運命は決まっていて変えられない…のなら…
おまえに変えてもらう事にしたよ
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 17巻 p227
徐倫、承太郎、エルメェス、アナスイに止めを刺したプッチ神父は、徐倫に逃されたエンポリオを追います。
戦えるスタンド能力を持たない彼は、辿り着いた刑務所の中を逃げ回ります。
泣き喚くエンポリオにプッチ神父は油断して接触してしまいます。
彼の策略だと知ることもなく。
おまえは「運命」に負けたんだ!
「正義の道」を歩む事こそ「運命」なんだ‼︎
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 17巻 p243
エンポリオが徐倫から授かった「希望」は、ウェザーのスタンドDISCでした。
ウェザー・リポートの能力と知識を駆使し、エンポリオはプッチ神父を追い詰めます。
「ここでわたしは死ぬわけにはいかない」と叫ぶプッチ神父にエンポリオは上記の台詞を放ちます。
徐倫、承太郎に流れる黄金の精神が、長い戦いを経て、血の繋がりのないエンポリオにも受け継がれています。
ぼくの名前はエンポリオです
引用元:ジョジョの奇妙な冒険 第6部 ストーンオーシャン/著・荒木飛呂彦/カラー版 17巻 p254
プッチ神父が死亡し、エンポリオは一巡したパラレルワールドの世界に飛ばされます。
パラレルワールドの世界で、一巡する前の記憶を持つ人はエンポリオしかいません。
そして導かれるように、徐倫、アナスイ、エルメェスそっくりの住人の出会います。
徐倫そっくりのパラレルワールドの住人・アイリンに優しく服をかけられ、エンポリオは震えながら自分の名前を伝えます。
パラレル前の記憶がないアイリンがエンポリオを知るはずがないことは、賢いエンポリオなら分かりきっていることでしょう。
それでも震えながら、名乗らずにはいられなかったエンポリオを思うと、涙が止まらないラストシーンです。

ジョジョ史上、最も泣いた涙腺決壊シーンです
以上、「ストーンオーシャン」の名言をご紹介しました。
「ジョジョの奇妙な冒険」の名言を漫画のシーンと合わせて楽しみたい方には
ジョジョの奇妙な名言集
がおすすめです。
2冊あり、表のように収録されています。
Part1〜3 | ファントムブラッド 戦闘潮流 スターダストクルセイダース |
Part4〜8 | ダイヤモンドは砕けない 黄金の風 ストーンオーシャン スティール・ボール・ラン ジョジョリオン |
今回ご紹介した「ストーンオーシャン」はPart4〜8に収録されています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。